日々の積み重ねが 不正の抑止力となり 公正健全な市場を守る
自主規制グループ
売買審査担当
2017年入社
私の仕事
証券市場の公正性・信頼性を確保するため、不公正取引であるインサイダー取引や相場操縦取引などが行われていないかをチェックする売買審査業務を担当しています。
具体的には過去の取引状況を確認して、不自然な兆候があった取引をすべてピックアップし、市場動向や特定の会社情報、投資家の投資スタイルなどを踏まえて、不公正取引の疑いがあるかどうかを一つ一つ判断していきます。不公正取引の疑いがあると判断した取引についてはさらに時間をかけて精査し、その審査結果を証券取引等監視委員会に報告するまでが役割となります。

- 仕事をする上で心がけていること
先入観を排除し
客観的事実に基づき判断
売買審査の経験が浅いこともありますが、不公正取引は定型的ではないため、判断が難しい場面が少なくありません。ケース毎に異なる不公正取引の手口に対応するために事例等を参考に日々研鑽を積むとともに、限られた情報の中で客観的事実に基づいた判断をするべく、先入観や固定観念にとらわれず、フラットな状態で情報に接するよう常に心がけています。
私たちの判断が、審査対象となった投資家に多大な影響を与える可能性があることから慎重な判断が求められる一方で、不公正な取引は決して許されるものではないため、その判断の難しさを常に感じています。

- やりがいについて
市場の公正性と信頼性を守る
その防衛線を担う使命
相場操縦もインサイダー取引も審査案件ごとに一人で担当するため、プレッシャーを感じることも多々あります。ただ、担当者が審査した内容について、売買審査チームで何度も会議を行い、多角的な視点から意見交換し、最終的な結論はチームで出すという方針が根付いているため、売買審査の経験が浅い私でも安心して業務に取り組むことができています。
売買審査を通じて不公正取引を発見することで、証券市場では悪いことはできないという共通認識が広まれば、不公正取引に対する最大の抑止力となるはずです。市場の公正性と信頼性を担うという、大きな使命とやりがいを実感できる仕事です。

- 仕事で印象に残っていること
社会への影響力を実感し
正義感を胸に責任を果たす
不公正取引のない安定した市場が維持されていて平穏な日常が続くことが、売買審査業務にとっての最大の成果と言えるため、直接の成果が見えにくい業務かもしれません。その平穏な日常を支えるモチベーションは、市場の公正性と信頼性を守り抜くという正義感にほかなりません。異動した当初は、「ここまで細かくチェックするのか」と驚くこともありました。
これまで私が担当した案件で不公正取引が認定された事例はまだありませんが、インサイダー取引などの報道に接すると、社会に与える影響の大きさを改めて実感します。成果が見えにくい仕事ですが、自分の判断が正しかったのか自問自答を常に繰り返しながら、知見をさらに深めていかなければと感じています。

- キャリアビジョンについて
ライフステージが変わっても
次の目標へ挑戦できる環境
これまで2人の子どもの誕生時に産休・育休をともに取得し、復職しています。子どもが小さいため、上司や同僚に業務面などで助けていただくことも多く、感謝しきれません。特に当社の社員は困っている同僚をサポートするということを自然にできる人が多いように感じます。そんな会社ですから、ライフステージが変わっても働き続けることができています。
現在の売買審査はスケジュールを自ら組み立てやすく、子育てとの両立が比較的しやすい環境です。まだしばらくは子育て中心の生活になりますが、ひと段落したら市場の公正性・信頼性を守るもう一つの柱である市場監視業務にも挑戦してみたいと考えています。
1日の流れ
Daily Schedule
- 9:30
- 出勤(育児短時間勤務のため
9:30~16:30勤務)メールチェック後、取引参加者である証券会社からの提出書類を確認します。 - 10:00
- 相場操縦の売買審査対象の
抽出・分析相場操縦が行われた可能性がある取引を抽出し、売買状況を分析。さらに詳しい調査を行うか判断し、売買審査担当者会議に報告するための資料を作成します。 - 12:30
- ランチタイム会社周辺でランチを楽しんだ後、周辺を散策してリフレッシュ。
- 13:30
- インサイダー取引や
相場操縦の個別審査売買審査担当者会議でさらに詳しい調査が必要と決定した相場操縦の可能性がある取引や、重要事実が公表された上場会社の株式の取引について、担当案件を調査します。 - 16:30
- 退勤退社後は保育園へのお迎えから習い事の送迎、夕食準備と慌ただしいですが、何とか毎日をこなしています。
オフショット

最近は6歳の子どもと昔のゲームにハマっています。
キャリアストーリー
Career Story
1年目
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2017年1月 政府系金融機関から転職。自主規制グループに配属。上場管理を担当。
2017年7月 総務グループに異動。主に経理、広報、証券知識普及活動を担当。
3年目
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2019年7月 第一子産休・育休
4年目
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2020年6月 育休から復帰。主に人事、証券知識普及活動を担当。
7年目
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2023年6月 第二子産休・育休
8年目
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2024年4月 育休から復帰。
2024年10月 自主規制グループに異動。売買審査、取引参加者管理を担当。
※所属や内容は全て取材当時のものです




